今日は久しぶりに地元関西の営業廻り。関西は地元ですから、会社同士のお付き合いが10年、20年、30年、そしてキノクニさんのように40年を超えるところもあります。
http://silkroad-jp.com/silkroad/40th-anniversary-talk
今日は、営業マン駆け出しのころに担当させていただいた、全国的に有名なDR30専門店のジェネシスさんを訪問。11年前、ほとんどクルマの知識の無かった営業マンに愛想を尽かさず、良くお付き会いしていただけたな、と思います。営業マンはショップ様に育てていただいているようなモンですね。
今回も、トンでもないDR30が整備に入っていました。完全に西部警察仕様です。
再現率がハンパねえ。
そうだ!この間、埼玉のキャナスさんでお会いした、伝説のカースタントマン、大友千秋さんがカースタントで活躍していたのがまさに西武警察じゃん!なんだか不思議な縁を感じるナア~。このクルマ、大友さんにも是非見て欲しいなあ。
隣にはこれまた恐ろしく高額であろうハコスカGTRが普通にメンテ中。ハコスカ、ケンメリ、Zなどの旧車専門店として全国的に有名なショップ、グランドスラムGTRラバーソウルさんと併設。両社は兄弟会社。
いや、近づくのも恐ろしいです。つまづいて、ぶつかったら私、即破産。
びっかびか。西社長が昔からレースなどで活躍してショップを経営していたら、いつの間にかクルマが旧車化したために旧車専門店と呼ばれるようになっただけ。当人としては今もサーキット走行もされており、戦う旧車専門店。
専門店、とりわけ、旧車、ネオ旧車となると敷居が高く、入りずらいイメージがありますが、ここはそんなことはありません。みなさん気さく。
うわ… 年齢どころか、個人情報が駄々漏れのHP…
今日は、久しぶりにご挨拶、なんて甘い私じゃありません! 浪速の商人の血をひくものが手ぶらでは帰れません。最近、気になっていたジェネシスさんの新商品を見せてもらおう!
ダッシュボードマット。
「置くだけでもいいけど、付属の両面テープで、ぴっちり留めることもできるよ」
「DRのダッシュは旧車、ネオ旧車のなかでは耐久性が高いけど、真夏の高温にさらし続ければ、いずれ劣化してくる。汚れや傷隠しというだけではなく、保護するという意味でも作った商品やな」
とのこと。当社はこういったショップ様の商品を取り扱い販売するのも仕事で、ジェネシスさんの商品も販売させていただいています。
また、シルクロードでも、AE86、シルビア、ロードスター、カプチーノ用を作ろうとダッシュを用意して準備中なのですが、張替えに近いカバーをイメージしていて、なかなかうまくいかなかったので、これは参考になりました。質感も予想以上にイイ!メイドインジャパンで定価¥9,000!
敷地内には大量のストック。
ジェネシス、ラバーソウルは大阪泉州地域のど真ん中にあります。周囲はだんじり祭りの準備中。
この地域いったいのヒトのアツいソウルを言葉にすると、こうなるんです。そんなアツいジェネシスさんを出て、大阪の北摂エリアに向かいます。まずはJ’S RACING。
こちらとも長いお取引をさせていただいており、J’S RACINGさんの商品を日本中のショップに卸売りさせていただいています。
お出迎えいただいたのは、村上社長。バイリンガルでアメリカを始め、海外営業担当でもあります。
「売れてる~?」
売れてませんョ。全然ダメ。
「確かに、日本国内はちょっと鈍いかなあ。最近はアメリカ、中国、アジアの若い人たちのほうが、日本車好きが多くて、部品の注文問い合わせが多い印象はあるねえ」
といいながら、オモシロいものを見せていただきました。
「アメリカは昔からホンダのアコードとトヨタカムリがトップ争いしてるの知ってるよね」
ええ、ワタシも一時期アメリカにいましたから。日本じゃ正直、マイナー、不人気車種に近い存在のこの2車は、アメリカでは20年以上、毎年販売台数争いしていますよね。
「そのアコードを超えてしまう人気になりつつあるのが、今回の新型シビック。FK8 TYPE-R以外のノーマルグレードもトンでもない人気なんだよね。その要因のひとつが価格。日本のFK8は450万~だけど、アメリカのはレートにもよるけど、380万くらい。ノーマルグレードも価格が相当お得なんだよね」
FK8が380万!正直500万でも、装着されている部品もしかり、ニュルブリンクでのタイムを見てもバーゲンだとは思ったけど、まだ安いんだ!
「NSXやGTRのようなスーパーカークラスのクルマは重要。でも40代から上の僕ら世代にクルマ好きが多いのは、若いときにスーパーカーに憧れながら、お手軽なクルマを少しずつカスタムしていく喜びを経験しているから。手の届くクルマを日本のメーカーには頑張って欲しいね。S660はそういう意味で良くて、ウチでもお客さん多いけど、厳密にはセカンドカーだから、若いヒトには厳しいよね」
と、本日は休業中のピットを見ながら、そんな雑談。世界を見ながらのマクロな視点は勉強になります。
さて、そんな話題のS660がダイナパックに鎮座していますが、ここはJ’Sではありません。イーカスタムさんです。そして、車両はなぜかFLATWELL。
実は、FLATWELLさんのダイナパックは、イーカスタムさんの敷地に設置されているので、ここで一部テストや開発、セッティングが行われています。
「平井さんどっかいったな」
とイーカスタムのつるわ社長。元々、昔、FLATWELLで働いていたことがあり、敷地を提供しているようです。
http://www.eeecustom.co.jp/86/86.htm
「あかん、来月からいよいよND5RC新型ロードスターのエキマニ発売開始やけど、全然準備できてない!」
北摂の地震の影響はたいしたことがなかったものの、その後の台風で、本業の板金塗装で大渋滞中のようです。しかも、台風で破損した屋根を自分で修繕中。その上、さらに現在台風が北上中…
いや、頼みますよ。ウチも期待しているんですよ、新型ロドスタのマニ!
当社は自社ブランド製品を主力として販売していますが、取引先のショップ様の製品も販売させていただいております。本当にありがたいことです。おかげで当社が販売できる商品群に厚みがでます。でも。もっとありがたいのは、「おい、営業、お前御用聞きだろ!」なんて態度ではなく、まるで親戚と話すかのように、自然に受け入れていただいていることです。
思い返せば、シルクロードが創業期であった40年以上前のラリーやダートトライアルがそんな雰囲気だったのです。競技という目的に集まった出場者。そしてそれを応援するギャラリーが家族でやってきて、競技を見て笑ったりびっくりしたり、露店でご飯をたべながら談笑したり。クルマというものを中心に、たくさんのヒトや会社や組織が集まって、一つの村を形成したイメージです。
物理的な村社会は崩壊して、隣近所に誰が住んでいるのか分からない、なんてことが当たり前になっている世の中。だからこそ、こういった「ホッ」とできる、お互いがお互いの情報を共有できている場所があることは素晴らしいことではないでしょうか。ただの道具や移動手段としてだけでなく、ヒトの集まる場所を作る役割を果たしているように思います。ショップやメーカー、各種イベントやレースがそれぞれ核となって、そこを中心に色んな形の村社会を作って、多くのヒトが喜びや楽しみを共有できる、それこそまさにクルマ文化。
ワタシは、多分、クルマ好きでは無いけれど、そんなショップ様が生み出す雰囲気が好きなんだろうなあ。
それにしても最近、歳のせいか、性欲も食欲も物欲もなくなってきました。欲しい車も全然無い…愛車も数年前に手放して、営業車のアクアのみでも全然平気。メーカーさん、そんなワタシが借金しても欲しくなるクルマ作ってくださいよ。個人的には、1人乗りのクルマが欲しいな!AKIRAのバイクをクルマにしたようなやつ!